日本教育大学協会 全国家庭科部門
2023年度(令和5年)兵庫大会 |
運営委員長挨拶日本教育大学協会全国家庭科部門 運営委員長 杉山 薫 初夏の候、会員の皆様にはいよいよご清祥のことと存じます。 ここ数年、にわかに人工知能( artificial intelligence, AI )が社会の隅々に浸透し、現在、生活が大きく変貌する転換期にあります。このような中で、生活に直結した教科である家庭科に対するニーズもその重点が移動しています。即ち、児童生徒に衣食住に関する技能を習得させることも大切ですが、加えて AI が多用される社会で、物事を様々な方向から思考し、判断する姿勢と能力を習得させることが求められています。家庭科は自然科学・社会科学・人文科学のあらゆる学問分野の上に立脚した家政学に学問的裏付けをもち、総合科学・応用科学の性格をもっています。したがって、現代社会が求める総合智をもつ人材の育成に最適な教科であり、また学校教育の各教科を結び付ける教科融合の中心となる教科です。現在教育界では、科学(Science)、技術(Technology)、工学(Engineering)、数学(Mathematics)の 4 領域を対象とした理数教育に芸術・リベラルアーツ(Arts)の創造性教育を加えた教科理念(STEAM教育)が標榜され、各教科等横断的な学習の推進が叫ばれています。このように家庭科の質と STEAM教育は正に直結しています。今年度の大会では兵庫教育大学の大学教員、同附属学校教員の尽力により「STEAM教育」をテーマとして講演会、ラウンドテーブルを実施する運びとなりました。家庭科を担当する教員にとっては今後の家庭科のあり方を思考する上できっと貴重な教示が得られます。 大会日程は別紙のとおり総会Ⅰ、講演、ラウンドテーブル、家庭科部会(附属学校懇親会)、総会Ⅱの順に実施いたします。講演、ラウンドテーブルの詳細につきましては大会実行委員長よりご案内があります。本大会の準備を開始した昨年度の時点で新型コロナウイルスの取り扱いがまだ不透明であったため、今年度も昨年度に引き続きオンライン開催といたしました。 万障お繰り合わせの上、ご参加いただきますようお願い申し上げます。 |
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